無農薬、JAS認定、マルチ農法、アイガモ農法…お米に関する情報が氾濫しています。
わたしも自然食品店などで農薬の少ないお米を色々と買って食べてみるのですが、それなりにお金も出しているし、よさそうなものを選んでいるはずなのに、どうしても満足できない時も多く、不思議に思っていました。
ところが…おいしいお米に出会って、生産者さんのサイドからおいしいお米のひみつを伺って、わかりました…。
結論から言えば、
おいしいお米の決め手は、「お米が育つ環境が良いこと」!
これしかないんです。
環境が悪ければ、農薬が散布されてなくても、JAS認定が下りていても、お米は美味しくならなかったり、安全でもない可能性があるんです。
イネが24時間さらされている田んぼの周りの空気が、そしてやがてはイネに吸い上げられる水田の水が生活廃水や上流の農薬、はては環境ホルモンで汚染されていたら…農薬以上に味と安全性を損ねる可能性だってあるわけです。
植物は水と空気と太陽のひかりによって育ちます。ですから、お米にとってよい環境とは
きれいな水
きれいな空気
じゅうぶんな日光
さらに美味しいお米になるには
適度な昼夜の寒暖差のある気候
農薬の使用を抑えること
土壌の質が良いこと
田んぼとその周辺の生態系が豊かなこと
という条件が必要だと言われています。
この条件が備える地域は、
「環境の汚染が少ない、水のきれいな山間部」なのです。
古くから米どころと呼ばれるところは、こういう地域ばかりです。
お米の食味コンクールでノミネート、受賞しているお米の田んぼも、この条件を満たすところばかりです。
そういうわけで、
「環境の汚染が少ない、水のきれいな山間部」の
「低農薬・無農薬」のお米を選べば、安全で、おいしいお米に当たる可能性が高いと思います。
さらに、標高(標高が高すぎると温度が低すぎてお米がおいしくなりません)、
日照、土壌の良い田んぼで、農家さんがこまやかに愛情こめてお米を育てているところなら、
なお良いでしょう。
実際に、食味コンクールで賞を受賞するような農家さんは、そのような方が多いのです。